【インタビュー】NIPPONGAKUTV#5 KAITO (Paledusk)

【Interview】NIPPONGAKUTV#5 KAITO (Paledusk)

Español日本語EnglishFrançais

PALEDUSK「このアルバムは人生や存在そのもの 人間そのものを映した作品だと思います」

“What is PALEDUSK?”ツアーでマドリードを訪れたPALEDUSK。NIPPONGAKUはライブ当日 ボーカルのKAITOにインタビューを行った。

バンドの始まり プロジェクトが大きくなっていった実感 TVアニメ『ガチアクタ』オープニングテーマとなった“HUGs”の反響 そして歌詞を書くうえで大切にしていること。さらにサッカーやファッション 最近聴いている音楽 子どもの頃の夢まで さまざまな話を聞いた。

NIPPONGAKU: 皆さんこんにちは。今日はPALEDUSKにお話を伺います。ぜひお楽しみください。まずは自己紹介をお願いします。

KAITO: はい。こんにちは。英語ですか?日本語ですか?

NIPPONGAKU: 日本語で大丈夫です。

KAITO: OK!PALEDUSKボーカルのKAITOです。今日はマドリードに来られてすごく嬉しいです!

NIPPONGAKU: 今回は“What is PALEDUSK?”というツアーで来られています。では PALEDUSKとは何ですか?

KAITO: 名前の意味というか どうしてその名前にしたかということですか?

NIPPONGAKU: はい。ツアー名でもあり バンド名でもあり どういうバンドなのかという意味でも。

KAITO: ああ なるほど。PALEDUSKは福岡で始まったバンドで 2015年からなので11年前ですね。

福岡は日本で5番目くらいに大きい都市なんです。東京 大阪 名古屋 北海道 福岡みたいな感じで。だから少し地方感もあるし 東京からも少し離れています。

最初はメタルコアをやりたくて それでバンドを始めました。名前の理由は…もう10年経っているんですけど どう説明したらいいかな。まず PALEDUSKは「どんな音楽をやっているバンドですか?」と聞かれても 自分たちでも何と答えたらいいかわからないんです。

最初から メタルでもハードコアでもポップでもないと思っていて。それにもう一つ 日本ではバンドが大きくなっていくと いろいろなバンドと対バンするというより 1アーティストとしていろいろな街を回るようになるんです。

そういうところまで来た時に PALEDUSKって何なんだろう どこへ向かっていくんだろうと考えるようになりました。それでこの名前を選びました。

NIPPONGAKU: ありがとうございます。PALEDUSKはもう新人バンドではありません。いつ頃から このプロジェクトが単なる趣味ではなく もっと本格的なものになったと感じましたか?

KAITO: そうですね。最初から辞めようと思ったことは一度もなかったです。

PALEDUSKの初期メンバーは 最初から友達同士だったんです。これが答えそのものではないかもしれないんですけど 最初にDAIDAIが入った時 彼はBring Me The Horizonのプロデュースをしていたり Fortniteの音楽を書いていたりして。それで このバンドはもっと大きくならなきゃいけないなと思いました。

初めてワンマンツアーをやった時にも思いました。僕たちはみんな友達で 世界中をツアーしたいという夢を持っていました。でもそれが実際に叶った時 ファンも 日本の友達も バンド自身も信じられないような感覚でした。

つまり 今こうして世界中を回っていることで 日本のファンや若いバンドたちも「自分たちもやりたい」と思ってくれるんです。良い音楽を世界中で鳴らすことは本当に素晴らしいし だからこそ僕たちはスペインまで来ました。

NIPPONGAKU: 素晴らしいです。本当にありがとうございます。もしPALEDUSKがカバーをするとしたら どの曲を選びますか?

KAITO: 僕が選ぶなら Linkin ParkかSlipknotの曲とかですね。すごく良いし 大好きなので。

あとは日本のバンドの曲もやりたいです。例えばTHE BLUE HEARTS。日本では有名なバンドです。歌詞を書く時も ボーカルのヒロトさんから影響を受けているので いつかあの人の歌詞を歌ってみたいですね。

それからRefusedもすごく好きです。PALEDUSKで“New Noise”をやってみたいです。はい やってみたいですね。

NIPPONGAKU: ありがとうございます。PALEDUSKを一言で表すなら どんな言葉になりますか?

KAITO: アルバムですか?バンドですか?

NIPPONGAKU: アルバムです。

KAITO: 今回のアルバムですね。このアルバムは 1曲目から最後の曲まで感情を追って聴いてほしい作品です。

楽しい瞬間もあれば 辛い瞬間もあるし 幸せも悲しみもある。今回のアルバムには どの曲にもメッセージがあります。だからこのアルバムを一言で表すなら「人生」や「人間」だと思います。

そうですね。人間は感情でいっぱいじゃないですか。だからこのアルバムは 人生や存在そのもの 人間そのものを映した作品だと思います。

NIPPONGAKU: ありがとうございます。新曲の一つがアニメのオープニングテーマになりましたよね。本当におめでとうございます!

KAITO: VAMOS GACHIAKUTA!みんな『ガチアクタ』を観てください!

NIPPONGAKU: オープニングが公開されてから ライブで新しいファンに出会う機会は増えましたか?

KAITO: そうですね。日本でもかなり感じました。

以前はもう少しアンダーグラウンドな存在でした。フェスに出るようになって 少しずつ聴いてくれる人が増えていったんですけど 今回のツアーでも“HUGs”を聴いて来てくれた人がいるのをすごく感じます。特に海外ではそうですね。

今日はツアー7本目なんですけど これまでのライブでもアニメや漫画 日本のカルチャーが好きな人たちをたくさん見ました。もちろん アグレッシブな音楽を求めて来てくれる人たちもいます。

でも どちらのファンも同じようにショーを楽しんでくれているんです。PALEDUSKにはライブの空気を作る力があると思っていて そこには本当にいろいろな人がいます。

やっぱり アニメを観る人が増えたことで さらに良くなったというか。どう言えばいいんだろう。PALEDUSKのフロアの空気が特別なものになっていて 他のライブとは違うものになっていると思います。

VAMOS GACHIAKUTA!

NIPPONGAKU: ありがとうございます。PALEDUSKの音楽には“brutal”なパートがありますよね。

KAITO: BRUTAL!

NIPPONGAKU: それと同時に エモーショナルなパートもあります。そういったアイデアはどこから生まれるのでしょうか?

KAITO: 歌詞についてですか?

NIPPONGAKU: はい。

KAITO: PALEDUSKでは DAIDAIが入ってから 彼が曲を作って 僕が歌詞を書いています。

彼の曲が素晴らしいのはもちろんなんですけど 良い音だけじゃなくて 人生の中で起きたことや 彼が経験してきたことも大事なんです。背景や感情ですね。

僕はあまりフィクションを入れすぎないようにしています。基本的には実際の経験をもとに書くことが多いです。曲作りが僕のメインの活動なので 彼が何か辛いことを経験して曲を書いたとしたら「僕たちは同じ人生を生きているわけじゃないから 全く同じ感情はわからない。でも僕にも辛い経験はあるから その気持ちはわかる」と思うんです。

だから僕は 自分自身の経験をもとに書くことが多いです。それは彼の経験とは違うものだけど 似た感情でつながることができると思っています。

PALEDUSKのセットリストには“Slay!”というすごく人気の曲があります。あれはパーティーソングです。友達と一緒に緑茶割りの焼酎を飲みながら聴くような曲ですね。Green Tea Shochuというか そういうものを飲みながら友達と騒ぐ感じです。

以前はそういうことを書いていました。でも今は感情について書くことが多いです。実際 日常の経験からインスピレーションを受けることが多いですね。そういう意味ではそうです。

辛い経験についての歌詞を書いたり歌ったりする時は その経験を思い浮かべます。エモーショナルな部分に関しては 自分がその曲に入り込むことができれば お客さんもより素直にその曲とつながれると思っています。だから特に今回のアルバムでは 心から歌詞を書くことを大切にしました。

NIPPONGAKU: ありがとうございます。とても興味深いです。音楽以外に趣味はありますか?

KAITO: サッカーがすごく好きです。

マドリードで言うのは少し気まずいかもしれないですけど 僕はFCバルセロナを応援しています。プレミアリーグも好きで リヴァプールFCを応援しています。

それからファッションも好きです。いつもそういうことを考えていますね。

今回はリヴァプールFCの試合には行けなかったんですけど ロンドンでのオフの日がちょうど日曜日で アーセナルFCの試合を観に行くことができました。以前は一人でリヴァプールに行ったことがあるんですけど 今回はKNOSISのRyo DAIDAI 音響スタッフ カメラマンと一緒に行けて嬉しかったです。

サッカーはかなり好きですね。

NIPPONGAKU: 子どもの頃は誰にでも夢があると思います。その夢は変わりましたか?それとも今も同じ夢を持っていますか?

KAITO: これもサッカーに関係しています。

子どもの頃はサッカーをやっていました。上手ではなかったんですけど 本当に好きでした。でも中学生の時に背中を怪我して サッカーができなくなって それでバンドを始めたんです。ただ 子どもの頃から海外リーグを観ていました。

海外に住んだり 海外で仕事をしたりできたらいいなとはずっと思っていました。それはバンドで叶えることができました。

もう一つの夢は Adidasにサポートしてもらうことでした。衣装にもAdidasのジャージがあって そのジャケットには僕たちのロゴも刺繍されています。

それから去年 2025年のONE OK ROCKとの大きなツアーでは 真ん中にAdidasのロゴが入った大きな旗も使いました。ツアーのスポンサーとサポートを受けることができたんです。

普通はトップアスリートじゃないとできないことだと思います。でもそれを実現できたので すごく誇りに思っています。

NIPPONGAKU: ありがとうございます。最近はどんな音楽を聴いていますか?アーティストでも曲でも大丈夫です。

KAITO: 最近 このツアー中はFoo FightersとNickelbackを聴いています。

以前のPALEDUSKは いわゆる叫ぶボーカルだけのバンドでした。でも特に“HUGs”ではメロディックなパートが増えています。少しずつそういうパートが増えてきて 音楽として以前よりかっこよくなっていると思います。

もともと僕はハードコアやメタルが好きで ボーカリストとして曲の中では叫ぶだけでした。歌うことが嫌いだったわけではないし 歌えたらかっこいいなとは思っていました。でも歌が上手くなかったんです。最初は歌うことが好きではありませんでした。

少しずつそういうパートが増えてきました。力強いけれど エモーショナルで柔らかさもある声を聴くと すごく感動します。

Foo Fightersは昔から好きですし 新しいアルバムも出しましたよね。昔からよく聴いていました。有名なので 皆さん知っていると思います。

“Best of You”がすごく好きです。知らない人はいないと思いますけど。PALEDUSKならわかるんですけど Foo Fightersはみんな知っていますよね。もし知らない人がいたら おすすめです。

NIPPONGAKU: AかBを選ぶゲームをしましょう。ラーメンかつけ麺?

KAITO: 難しいですね。今食べるならということですか?

NIPPONGAKU: はい。今です。

KAITO: 今なら マドリードは天気も良くて暑いので ラーメンは熱すぎます。なのでつけ麺にします。

NIPPONGAKU: ワインかビール?

KAITO: ビール。

NIPPONGAKU: 田舎か都会?

KAITO: 都会 都会 都会。都会の方がいいです!都会!

NIPPONGAKU: どうしてですか?

KAITO: 田舎に3日いたら飽きちゃうので。

でもたまには田舎も最高です。

NIPPONGAKU: もちろんです。

KAITO: まだ若いと思っているので。だから都会にもまだ対応できます。

NIPPONGAKU: 次はお菓子についてです。たけのこ派かきのこ派か?

KAITO: きのこを選ぶ人っているんですか?僕はたけのこ派です。

たけのこは大きいし チョコレートも多いじゃないですか。きのこは小さいですよね。

NIPPONGAKU: 最後の質問です。知っているスペイン語はありますか?何でも大丈夫です。

KAITO: EP『PALEHELL』に“Tranquilo!”という曲があるので その言葉は知っています。“Vamos”も知っていますし あとは…“¡Cabrón!”。

それから…

Brutal!

皆さん…

¡Sois brutales!

NIPPONGAKU: 素晴らしいです。これで以上です。ありがとうございました!

KAITO: ありがとうございました!

NIPPONGAKU: 以上 PALEDUSKでした。ありがとうございました!

KAITO: ありがとうございました!今夜PALEDUSKを観に来てください!

About NIPPONGAKU 310 Articles
ALTERNATIVE CULTURE