【ライブレポート】Japan Expo 25周年を彩った「Anisong Festa」にCö shu Nie、yama、中川翔子が集結
2026年7月10日、25周年を迎えたJapan Expoでスペシャルライブ「Anisong Festa」が開催された。Cö shu Nie、yama、中川翔子が出演し、アニソンファンにとって祝祭のような一夜となった。
フランス勢と特別ゲストが彩ったオープニング
大規模なカラオケ企画で観客を盛り上げたあと、トップバッターを務めたのは地元フランスのSTARRYSKY。日本のロックから強い影響を受けたオリジナル曲をYouTubeで発表し、注目を集めてきたバンドだ。ゲーム作品への楽曲提供を行う一方、アニメやゲームに着想を得た作品でも知られ、詩的な歌詞とロックサウンドを融合させた楽曲を届けている。
『崩壊3rd』『新世紀エヴァンゲリオン』『ワンパンマン』『原神』『勝利の女神:NIKKE』などにまつわる楽曲が続くと、STARRYSKYの音楽をよく知る観客も一緒に歌い、会場は早くも一体感に包まれた。
そこへ日本のYouTuberで歌手のうみくんと、フランスのYouTuber・Mitsuが加わり、怒涛のアニソンメドレーを披露。続いて、うみくんが『ヤング ブラック・ジャック』のオープニングテーマ「I am Just Feeling Alive」を歌い上げた。
さらに、特別ゲストとして小林未郁が登場し、ボーカリストのSasha、Taiとともに、コラボレーション曲「The Last Song」を披露した。

Cö shu Nie:フランスのファンが待ち望んだステージ
大きな拍手に迎えられ、Cö shu Nieがステージへ。鋭くエネルギッシュなサウンドを響かせる『約束のネバーランド』のエンディングテーマ「絶体絶命」で、自身のステージの幕を開けた。

ボーカル、ギター、ピアノを担当する中村未来は、ようやくフランスに来られた喜びを観客に伝えた。続いて披露されたのは、『東京喰種トーキョーグール:re』を通じて多くのアニメファンにもその名を知られるきっかけとなった「asphyxia」。この曲を待ち望んでいた観客から、ひときわ大きな歓声が上がった。
中村未来はギターを置くとピアノの前に座り、『呪術廻戦』のエンディングテーマとして知られるバラード「give it back」を弾き始めた。繊細なピアノの音色が会場に広がっていった。

演奏を終えても拍手と歓声は鳴りやまず、フランスのファンがこの日を心待ちにしていたことが、会場全体から伝わってきた。
サポートギタリストのKaz Skellingtonは英語で観客に語りかけ、ベースの松本駿介とサポートドラマーのMasayoshiを紹介した。さらに、今回のフランス出演を記念して制作された限定デザインのTシャツも紹介した。

ステージと客席の熱量は呼応するように高まり、『黒執事 -緑の魔女編-』のオープニングテーマで、HYDEとタッグを組んだ「MAISIE」のイントロが流れると、歓声はさらに大きくなった。
ライブの終盤、Kazは7月22日にニューアルバム『SATURATED (in monochrome)』を配信リリースすると発表した。そして最後に、同作に収録される新曲の一つをリリースに先駆けて披露した。
アニソンでつながる転換時間
Cö shu Nieのステージの興奮が冷めないまま、転換中の進行を担当するうみくんとMitsuが再び登場した。
この夜の共通テーマであるアニソンにちなみ、Mitsuはうみくんに、好きなアニメ主題歌を少し歌ってほしいとリクエスト。うみくんは『NARUTO-ナルト- 疾風伝』の人気オープニングテーマ、KANA-BOONの「シルエット」をワンフレーズ披露した。
続いて、Mitsuが選んだL’Arc~en~Cielによる『GTO』の定番オープニングテーマ「Driver’s High」も披露された。
二人はさらにファンをステージへ招き、それぞれが好きなアニメ主題歌を観客の前で歌う企画を始めた。参加者が次々とステージに上がり、お気に入りの曲を披露するたびに、客席からも大きな歌声が重なった。
yama:青い光に包まれた会場
次の出演者の準備が整う頃、会場は青いペンライトの光に包まれ、観客はyamaの登場を待った。
まず、DJ/マニピュレーターの白石経がステージに登場し、最初の曲のイントロが流れ始めた。yamaの姿が見える前から、舞台袖から歌声が会場に響き渡った。
小さなトラブルによって曲を冒頭からやり直すことになったものの、「麻痺」のイントロが再び流れると、ファンは先ほど以上の声援でyamaを迎えた。
背後の大型スクリーンには、yamaの世界観を映し出す洗練された映像が流れ、『SPY×FAMILY』のエンディングテーマ「色彩」へと続いた。さらに、yama × ぼっちぼろまるによる『ポケットモンスター』のオープニングテーマ「ハロ」のイントロが始まると、客席から大きな歓声が上がった。

「まじかるちいかわ」のスペシャルMVテーマソング「マジカルシンドローム」では、yamaの背後に愛らしいキャラクターたちが登場。続く「Oz.」では、『王様ランキング』のボッジがスクリーンに映し出された。ステージの雰囲気が一変し、観客はyamaの歌声と存在感、そして優しさに満ちた楽曲の世界へと引き込まれていった。
静かなイントロから始まった「飛ぼうよ」は、このセットで2曲目となるスローナンバー。『黄泉のツガイ』のエンディングテーマでもあるこの曲に、観客はじっと聴き入った。
yamaは日本語で短く語りかけ、フランスで初めてライブを行えた喜びを観客と分かち合った。
続く『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のオープニングテーマ「slash」も、大きな歓声に迎えられた。

「偽顔」のミュージックビデオがスクリーンに映り始めると、歓声はさらに大きくなった。その反応からも、多くのファンが待ち望んでいた曲であることが伝わってきた。
拍手が収まる間もなく、再び「麻痺」が始まり、今度はフルバージョンで披露された。『2.43 清陰高校男子バレー部』のオープニングテーマに合わせ、観客は疲れを見せることなく、手拍子と掛け声でリズムを刻み続けた。
yamaは最後に、ボカロP・くじらが作詞・作曲を手がけた「春を告げる」を披露。観客はそれまで以上に体を揺らし、yamaは大きな熱気の中でライブを締めくくった。

転換時間には、うみくんとMitsuが再びステージへ。観客をステージに招きながら進行を続け、会場の盛り上がりを途切れさせることはなかった。
中川翔子:12年ぶりのフランスで届けたアニソン愛
会場中のペンライトがピンクに変わると、スクリーンで紹介映像が始まった。中川翔子は、ふんわりと広がるきらびやかな赤いドレスをまとい、アイドルさながらの華やかな姿でステージに登場した。
1曲目は、高橋洋子による不朽の名曲で、『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマとして知られる「残酷な天使のテーゼ」。中川翔子が歌い始めると、客席からも大きな歌声が重なり、会場は1曲目から熱気に包まれた。
続いて、DALIの「ムーンライト伝説」のイントロが流れる。中川翔子は、この曲が自身も大好きなアニメ『美少女戦士セーラームーン』のオープニングテーマであることを観客に伝えた。
2曲の名曲で会場を沸かせたあと、しょこたんはフランス語で自己紹介した。
「Je suis Shoko Nakagawa du Japon ! Ça fait 12 ans !」
(日本から来た中川翔子です! 12年ぶりです!)
さらにサッカーの話題にも触れ、フランス代表はとても強いと語った。
観客とのやり取りを続けながら、アニメソングへの思いもフランス語で伝えた。
「Chanter des chansons d’anime, c’est mon bonheur !」
(アニメソングを歌うことは私の幸せです!)
そして、活動20周年を迎えたことに触れ、この夜、みんなと一生忘れられない思い出を作りたいと語った。

自分はオタクだと誇らしげに宣言すると、観客にもオタクか、アニソンが好きかと問いかけた。会場からはすぐに大きな「Oui!」が返ってきた。しょこたんも、そんな観客が大好きだと応えた。
ここで披露されたのは、新曲「Twilight Magic」。TeddyLoidが作詞・作曲・編曲を手がけた、アニメ『黒猫と魔女の教室』第2クールのエンディングテーマだ。
続いて始まったのは、この夜、特に待ち望まれていた曲の一つ、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のエンディングテーマ「RAY OF LIGHT」。ファンは歌詞をよく知っており、中川翔子と一緒に声を重ねた。
「みんな、大好き!」
もう一度思いを伝えると、会場からは大きな歓声が返ってきた。そのまま『ポケットモンスター XY』のエンディングテーマ「ドリドリ」へと続いた。
ファンの盛り上がりを受け、しょこたんは疲れを見せることなく、ポケモンが好きかと観客に質問。もちろん、答えは大きな「Oui!」だった。
さらに好きなポケモンを尋ねると、会場のあちこちからさまざまな名前が聞こえてきた。そこで次の曲として発表されたのは、初代TVアニメ『ポケットモンスター』の「タイプ:ワイルド」。ひときわ大きな歓声が上がり、サビでは客席からも大合唱が起こった。
しょこたんは変わらない明るさで、フランス語で客席に呼びかけた。
「Vous vous amusez ? Est-ce que c’est le meilleur ?」
(楽しんでる? 最高?)
そして、この夜最大の盛り上がりを迎えたのが、自身のキャリアを代表する『天元突破グレンラガン』の「空色デイズ」だった。
ファンは最後までしょこたんが放つエネルギーに全力で応え続けた。
「アニソン最高!!」
この言葉でライブを締めくくると、この日のために販売されたTシャツもステージ上で紹介した。フランスのファンに向けて自身が描いたイラストが使われており、最前列にはすでにそのTシャツを着たファンの姿もあった。
アニソンで一つになった忘れられない夜

このミニフェスティバルに出演したすべてのアーティストが、ジャンルを越えて最後まで会場の熱気を保ち続けた。ステージが変わっても勢いが途切れることはなく、それぞれの音楽が観客の心をつないでいった。
Anisong Festaは、アニメとアニソンを愛するファン、そしてその歌を届けるアーティストが、同じ情熱を分かち合う場となった。
会場にいたすべてのファンにとって、忘れられない夜になったことだろう。
セットリスト
Cö shu Nie
- イントロ
- 絶体絶命
- asphyxia
- give it back
- I am the light
- Hollow
- MAISIE
- (ニューアルバム収録曲)
yama
- イントロ
- 麻痺(イントロ)
- 色彩
- ハロ(TV ver.)
- マジカルシンドローム
- Oz.
- 飛ぼうよ
- slash(TV ver.)
- 偽顔
- 麻痺
- 春を告げる
中川翔子
- 残酷な天使のテーゼ
- ムーンライト伝説
- Twilight Magic
- RAY OF LIGHT
- ドリドリ
- タイプ:ワイルド
- 空色デイズ
