今回我々が取材する事が出来たのは名古屋ダイアモンドホールで開催されたfiveStars10周年記念ライブ「A LIVE」でのDevelop One`s Faculties(以後DOFと表記)の演目だ。
fiveStars、 名古屋ダイアモンドホールは共に名古屋でのビジュアル系、Jロックカルチャーの発信地となっている。
ありとあらゆる種類のグッズや音源が販売されており、インストアイベントも度々行われている。
名古屋ダイアモンドホールとは、有名バンド同士の対バンをはじめとして様々なビッグイベントが行われると名高いライブハウスだ。
以前から興味深い来歴を持つDOFを取材出来る機会を楽しみにしていたし、今回は開催地が東京、大阪に次いでファン人口が三番目に多い名古屋という事で、都市によってライブの雰囲気がどの様に変わるのか直接検証したいと思っていた。
DOFは愛知県出身のyuya(As.)が立ち上げたバンドだ。
前身となったグループcocklobinの活動が終わり、大都市東京でDOFは発足した。. それからと言うもの、聞く者全員がつい踊り出してしまう様な王道で上質なロック路線を独自に昇華させてきた。
それだけでなく、彼らのスチームパンクの要素を取り入れた貴族風の装いも大いに目を惹く。
その中でも、ディテールが細かくビンテージの小物が多数使用されているJohannesの衣装は一層注目を集めた。
5月7日の名古屋は快晴で気温も30度に達しようかと言う勢いで、まるで夏の様だった。それにも関わらず、会場に近付くにつれて背中にそれぞれ異なるバンド名が刻印された黒Tシャツを着た人を大勢見かけた。
これが対バンの面白いところだ。自分と異なる趣味を持つ人と仲良くなり、元々興味の無かったバンドを好きになる…
今回は、フライヤーにもある様にAiniku no ame、D=OUT、Royz、DOF、 Chanty、DEXCOREの六バンドが一堂に会した。
ファンたちは早くから特典付きイベント限定グッズを購入しようと列を作って入場開始の時を待っていた。
イベントのトップバッターを務めたのはDOFだった。
午後4時半、突如予告もバンド紹介も無しにSEが流れ始め幕が開き、スタンバイ済みのDOFが登場した。
フロアの全員がハッとしたところで、力強くギターをかき鳴らしながらyuyaが“アンインテリジブル”を早口で歌い始めた。
“真実の黑”の曲中、季節外れの暑さを吹き飛ばしてくれる涼しげなそよ風の様な心地良い感覚に包まれた。
暑さをもろともせず、DOFは演奏中熱狂的に右へ左へ動き回り、その場に居た全員を巻き込んでいた。ruiが最も輝いていた瞬間は間違いなく“斑”であろう。
ギターリフに合わせ赤みがかった照明が、ステージ上から発せられる燃える様な情熱をより際立たせていた。
ruiはもう誰の手でも止められないと言った様子で、曲中ステージの端から端まで走ったりまでしていた。さらに、Johannesの元に寄って行き皆が待ちに待ったヘッドバンキングの時間が始まった!
観客が息を整えている間、yuyaはDEXCOREをはじめとする名古屋のバンド、そしてイベントに関わる全ての人へ感謝を述べた。
“insomnia”の曲中、DOFの奏でるリズムに痺れたのか他バンドのTシャツを来たファン達まで踊り始めた。その日のダイアモンドホールの共通言語は音楽そのものだった。
観客も一緒に歌える様に考えられた曲なのに、感染予防対策の一環でコーラスを一緒に歌えないというのは非常に残念だ。もしそうでなければ間違えなく良い思い出になっていたであろうに。グランフィナーレを前に“My world”でHiromuのベースがかなり広いはずの会場中から反響し、まさに地震を起こしている様だった。
別れの前、yuyaがまた愛知に戻って来る事が出来たのは信じられない程嬉しいと語った。
yuyaがライブ翌日が誕生日ではあるがもう何歳になるのかも思い出せないと冗談を言った。
今年の最高の誕生日プレゼントはこのイベントに参加できた事、そして誕生日当日に東京で開催されるお祝いライブにファンが駆け付けて来てくれる事だと言った。
DOFがステージを後にしている間、照明が暗くなった。
薄暗い中辛うじて唯一見る事が出来たのはJohannesが衣装に使用しているスチームパンク風のアクセサリーから発せられる赤い光のみだった。最後に彼のミステリアスな外見をお見せしたい。
名古屋はとても居心地の良いムードに包まれていて、地元のミュージシャンは皆才能に満ち溢れていた。
早い内にまたDOFの活躍をこの目に出来るのを楽しみにしている。
次週は彼らへのインタビューを予定している…
この記事を読んでいるあなたも彼らへの質問があれば、コメント欄で我々にご一報を!
DaizyStripper. fiveStars 10th ANNIVERSARY LIVE.『A LIVE』@Spotify O-EAST 【ライブレポート】
リンク
DOF twitter / DOF website
yuya twitter / yuya instagram
rui twitter / rui instagram
Hiromu twitter / Hiromu instagram
Johannes twitter / Johannes instagram