アイスクリームネバーグラウンド – RESURRECTION FEST 2026

アイスクリームネバーグラウンド – RESURRECTION FEST 2026

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本書面インタビューでは、アイスクリームネバーグラウンド代表のぼぶさんに、Resurrection Festへの再出演、ライブの作り方、そして海外での活動についてお話を伺いました。

まず最初に、簡単に自己紹介をお願いします。アイスクリームネバーグラウンドでどのような役割を担当しているのかも教えてください。

アイスクリームネバーグラウンド代表のぼぶです。ステージ上ではベースの演奏、シーケンス、VJの制作を担当しています。そのほか、作詞作曲からグッズのデザイン監修、セルフマネジメントなどを主に担当しています。

昨年、皆さんはResurrection Festに初出演し、Chaos Stageでライブを行いました。そして今年はMain Stageへの出演となりました。昨年のライブを通して、アイスクリームネバーグラウンド自身やヨーロッパの観客について、どのような発見がありましたか? また、その経験は今年のライブにどのように生かされましたか? 実際にステージに立ってみて、昨年との違いは感じましたか?

去年はすべてが未知で、どんな景色が待っているのか想像もできていませんでした。

そんなところから、オープニングSEが鳴ってステージに出た瞬間、見渡す限りの観衆がいて、とんでもないところまで届いているんだなと、とにかく感動したのを覚えています。

今年はMain Stageにオファーしてもらえましたが、今回はオープニングアクトとなるため、我々を見てもらうためには早起きをしてもらわないといけない(笑)。なので今回は、フェスに出してもらうゲストというよりも、自分たちがResurrection Festを始め、スタートさせ、作っていくという心持ちに切り替えた一日でもありました。

そんな中、当日の朝、フランスからスペインへの飛行機移動時にロストバゲージがあり、一部の楽器や機材、衣装などがパリに置き去りになりました。さまざまな面で試された一日だったと思います。

stage resu 3 - アイスクリームネバーグラウンド - RESURRECTION FEST 2026 - NIPPONGAKU

アイスクリームネバーグラウンドが海外で知られるようになったきっかけの一つに、SNSの短い動画があると思います。20秒ほどの動画でも伝えられるバンドの魅力は何ですか? 反対に、実際にライブを体験しなければ伝わらない魅力は何だと思いますか?

パッと見たときのキャッチーさはあると思います。激しいサウンドに対して、ビビッドな色数の衣装というバンドは少ないので。

また、動画上では歌詞もできるだけ表示するようにしつつ、後ろの映像は動かしすぎないなど、見る人に対する情報量を整理することをかなり意識しています。

特に歌詞などは、ハードコアなサウンドに対して感覚的にアンマッチな内容も多いので、そこがSNS上で初めて見た人からのコメントやリアクションを誘発できているのかもしれません。

ライブを体験しないと伝わらない部分としては、我々はライブでのバンドサウンドのインパクトを重視しているので、その部分が大きいと思います。

スマートフォンでショート動画を見る環境では、それらを伝えきれないと思っているため、スマートフォンでも聴きやすい原曲音源に差し替えていることが多いです。SNSのアルゴリズム的にも、同一楽曲を使用していると認識してもらえたほうが、拡散を意図する場合には有利なので。

皆さんのライブは、とてもカオスで即興的に見えます。一方で、大勢の観客を同時に動かし、参加させるためには、かなり緻密な準備も必要だと思います。そのカオスの中で、事前に細かく決めている部分はどこですか? また、観客の反応によって、その場で本当に変わる部分はどこでしょうか?

僕自身のマインドがアスリート寄りで、比較的入念な準備と想定をしたうえで、それらを100%出せる環境を作っておくという考え方をしています。そのため、事前に決めていることはかなり多いほうだと思います。曲間のつなぎ方などにもかなり気を遣っています。

また、特に海外では、アナウンスのような形でMCを現地の言語で流しているので、その日のライブがどのようなものになるのか、事前の想像力がかなり試されます。

前日や移動中に悩みながら練った内容を、会場に着いてから急遽差し替えることもよくあります。なるべくリアルタイムの声に近づけられるようにしています。

できるだけ、その日のさまざまな要素を拾いながらライブをしたいと思っているので。

皆さんは、会場全体を大きな「運動会」にすることを目標にしています。海外では、日本語が分からず、それぞれの曲の動きやルールを知らない観客も多いと思います。そうした観客に、何をすればいいのかを言葉に頼らず伝えるために、どのような工夫をしていますか? また、曲を作る段階から、観客にどのように動いてほしいかも考えているのでしょうか?

活動初期の曲、特に1stアルバム『遊ビバレボリューション』ぐらいまでは、曲を作る段階で同時に動きを考えていることが多かったです。

そこで、まずライブでやりたいと思っていた動きは、一旦ほぼ使い果たしてしまいました(笑)。

なので、最近の曲に関しては、曲ができてから、ライブの流れとして効果的になりそうなタイミングに、今までやっていなかった動きを付け加えていくという形が増えてきています。

動きの伝え方としては、それこそSNSの動画を活用しています。また、使用できる会場ではVJ映像も使っているので、それらを利用しています。

実際の細かい伝え方に関しては、実は海外も日本もそこまで変わっていません。みんな割とすぐに対応してくれますし、世界のどの国でも、我々を好んで見てくれるお客さんは順応性が高い傾向にあるように感じています(笑)。

stage resu 1 - アイスクリームネバーグラウンド - RESURRECTION FEST 2026 - NIPPONGAKU

皆さんのライブでは、観客はただ音楽を受け取るだけではなく、ライブを作る側の一員にもなっていると思います。これまでに、観客が皆さんの想像していなかった方法で曲に反応し、その反応がきっかけで、ライブでの演奏や見せ方が変わったことはありますか?

何度かあります。東京では、楽曲中のブレイクダウンでバイキングモッシュを布教しようとしている一派がいますね。

ただ、全体のライブデザインとしては悩ましい部分でもあります。自然発生したからこそ面白いものと、「お約束」や「様式美」として面白いものには、それぞれ別の面白さがあると思っています。

そのため、自分たちは初めから想定していた「お約束」や「様式美」の側に比重を置くようにしています。

メロディックなサビでは、サークルモッシュで走るよりも、ダイブやクラウドサーフのほうが絶対にマッチするだろう、というような芯は絶対に譲りたくないという気持ちをずっと持っています。

そのあたりのバランスの最適値は、我々も常に模索中ですね。

今日のライブを、観客の目線から一つだけ見られるとしたら、どの瞬間を選びますか? また、その場面のどこを見れば、Main Stage全体を本当に巻き込めていたか確認できると思いますか?

終盤に演奏した楽曲、STAY GROUNDで、各国や地域の名前を叫んでいるパートですね。

昨年、この曲を作っている最中にResurrection Fest 2025への出演が決まり、当初考えていた楽曲のテーマともマッチしたので、出演するにあたって一歩だけでも足を踏み入れた国や地域の名前を歌詞の中に盛り込みました。

なので、STAY GROUNDの半分は、去年のResurrection Fest 2025がきっかけで生まれた曲でもあります。

その曲を今年はMain Stageで演奏し、「Viveiro」という地名を改めて現地で叫んでいる状況は、確実に今年のハイライトになっていると思います。

先日、「42283」をリリースされました。この曲は、現在のアイスクリームネバーグラウンドにとって、どのような意味を持つ楽曲なのでしょうか? また、これまでの楽曲にはなかった、どのような要素をライブにもたらしていると思いますか?

この曲は、我々が活動の中で9年近く着用し続けている、Dickiesのハーフパンツ「42283」のことを歌ったものです。

今年の初めに、日本のDickiesの関係者から公式コラボレーションのオファーがあったことから生まれた曲です。

日本のロックフェスのローカルな流行として、さまざまなカラーリングのDickiesを履いて夏フェスに行くというスタイルが、10年ほど前に流行りました。僕自身もその世代に直撃してきたので、そういったライブではっちゃけるスタイルをリバイバルしていこうという意図の楽曲です。

なので、正直なところ、今回の海外ツアーやヨーロッパツアーをあまり意識した曲ではありませんでした(笑)。

ただ、後から付け加えた振り付けも相まって、想像以上にライブで盛り上がる曲に仕上がったので、今後のセットリストの中でも重要な楽曲になっていきそうです。

stage resu 2 - アイスクリームネバーグラウンド - RESURRECTION FEST 2026 - NIPPONGAKU

皆さんの楽曲は展開が速く、変化も多い中で、3人のボーカリストがそれぞれ異なる役割を担っています。どの場面で誰が歌い、叫び、曲を紹介し、観客をリードするのかは、どのように決めているのでしょうか? また、それぞれの役割は最初から明確に決まっていたのでしょうか? それとも、ライブを重ね、観客の反応を見ながら、少しずつ形ができていったのでしょうか?

基本的には、すべて楽曲制作時のレコーディングをしながら決めています。

初期の頃は、完全にパートを決め打ちして作っていることが多かったのですが、最近は、とりあえず可能性のある箇所はすべて3人に歌ってもらいます。

その後、声色やテンション感のマッチ具合を改めて確認し、アレンジをしながら取捨選択するような形になってきています。

ライブ全体の流れに関しては、大きなMCの箇所を、アナウンス形式のものも含めて事前に決めています。また、男性2人のボーカルの間で、タイトルコールなどを調整する形を取っています。

皆さんは現在もインディペンデントな形で活動を続けながら、ヨーロッパでミュージックビデオを制作するためにクラウドファンディングも行いました。海外での大きな目標に向けて、費用面も含めた大きな挑戦に踏み切るかどうかは、どのように判断しているのでしょうか? また、ファンの皆さんの支援によって実現するこの作品で、日本で撮影するだけでは表現できない、ヨーロッパならではの何を映像に残したいと考えましたか?

ミュージックビデオを制作するためのクラウドファンディングは、昨年行ったものですね。

昨年は、突発的に決定したResurrection Festへの渡航を、さらに先の活動へとつなげ、できることをすべてやり尽くすために行ったクラウドファンディングプロジェクトでした。

そこで制作したミュージックビデオが、STAY GROUNDと**2STEP 3FUN 4LLOWING (Broken English ver.)**です。

初めてパスポートを取得し、初めて海外へ行くメンバーもいる中で、「日本を飛び出してきた!」という、自分たちならではのストーリーを表現できたと思っています。そして、そこから今年のツアーにもつなげられていると感じています。

さらに、今年行ったクラウドファンディングプロジェクトについて言えば、今年のヨーロッパツアーは、日本でも行ったことのない規模と期間のツアーとなります。

それを、クオリティを担保しながら安全に完遂し、さらに次の規模拡大を狙っていくことを目的として行いました。

挑戦に踏み切るかどうかというよりは、機会があるなら挑戦すること自体は迷わず決めます。そのうえで、どう実現するかという手段としてクラウドファンディングを選択してきました。

クラウドファンディング自体も今年で4回目となり、若干慣れてきてしまっていますが、ファンの方々の力を借りたり、そのときにしかできないコミュニティイベントを開催したりするためのきっかけとして活用しています。

今回のツアーでは、メタルフェスティバル、日本文化に関連するイベント、そしてライブハウスでの公演など、さまざまな場所で演奏します。激しい音楽を求めて来ている観客、日本文化に興味を持って来ている観客、そしてアイスクリームネバーグラウンドを目的に来ている観客では、バンドの見せ方やライブの作り方を変えていますか?

ある程度セットリストは変えていますが、バンドサウンドの中で身体を動かしまくってもらう体験を、どの会場でも等しく提供していきたいと思っているので、基本のスタイルは同じです。

イベントに合わせてシャウトやサウンドの歪みを減らすということはできません(笑)。

また、日本文化に関連するイベントについても、アニメやゲームなど、比較的ギーク寄りなイベントが多いです。僕自身も、それらの文脈に近いルーツを持っていると自負しています。

そのため、そうした方々にも「自分たちも同じGroundに立っています」と伝えようとしています。

7か国で13公演を終えたときに、単に良いライブを続けられたというだけではなく、ヨーロッパで確かなファンベースを築けたと実感するためには、どのようなことが必要だと思いますか? また、これまでまだライブをしたことがなく、今後ぜひ行ってみたい国や街はありますか?

かなり具体的にはなってしまいますが、次回以降のブッキングオファーの規模が広がっていけているかどうか、という部分になるかと思います。

それこそ我々は野外フェスに完全特化しているバンドなので、そういったイベントへのオファーの数が増えるかどうかです。

ライブハウス公演が嫌というわけではありません(笑)。音や温度の環境が整っているライブハウスも最高です。

今回のツアーでは、イギリスを含めた北側の地域には行けていないので、それらの国へ行ってみたいです。

アメリカについても、まだテキサスでしかライブをしたことがないため、ほかの地域にも幅広く行ってみたいですね。

あとはチリです。なぜかショート動画が伸び始めた初期に、最もリスナーが増えていた地域だったので、南米の中でも特に気になっています。

いつの日か!(笑)

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